REFLECT
手鏡の角度で光線を曲げ、暗がりの先にある燭台へ届ける。曲げ過ぎれば反射は霧散し、足りなければ届かない。
陽が落ち、二度と昇らなくなった海辺の町『リュンヌ』。少女ノアは、たった一基だけ残された灯台の火守として、夜の中を歩く者たちのために光を絶やさず守り続けている。
ある夜、町の鏡という鏡が一斉に曇り、灯台の光が世界を照らせなくなる。ノアは小さな手鏡ひとつを携え、町に散らばった『反射の欠片』を集める旅に出る。
手鏡の角度で光線を曲げ、暗がりの先にある燭台へ届ける。曲げ過ぎれば反射は霧散し、足りなければ届かない。
水面・氷・塩の結晶。媒質を選んで通すと、光は分かれて二つの足場を同時に照らす。
散った光を一点に束ねれば、町の灯台へ送り返す『火の種』になる。章のクライマックスはいつもこの収束で締まる。
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